下水道情報館(歴史・用語など)



下水道の歴史編

下水道の歴史編


界で一番最初の下水道は?

 今から約4000年前の古代インドのモヘンジョ・ダロで作られたといわれてます。今のような処理まで行う下水道施設ではなくて、各家庭の水を川へ流す役目を果たしていました。日本でも、今から1300年前に排水路のようなものがあったとされています。あの豊臣秀吉も城下に下水道を作っていました。歴史の教科書では「太閤下水」と呼ばれています。

 

いつ頃下水道が整備されたの?

 世界では産業革命後、都市への人口集中が進み、し尿(汚水)の処理に困り、道路、川にそのまま投げ捨てられていました。そのため都市部では深刻な不衛生状態になり、伝染病が流行しました。そこでイギリスの都市ロンドンで、1855年から本格的な下水道工事が進められ、近くの川へ放流せず、下水道を通して、都市から離れた下流に放流することにしました。その後技術の進歩により、現在の下水処理方法が開発されて、下水をきれいにして河川へ流すことができるようになりました。ちなみに日本は戦後の高度経済成長後、産業の発達が原因で、水質汚濁等の公害が問題となりました。そこから本格的な下水道の整備が始まりました。

 

日本最古が現役選手?

 日本で最古の下水道は、明治17年(1884年)に作られた東京の「神田下水」です。現在の下水道管は鉄筋コンクリート製やプラスチック製がほとんどですが、この「神田下水」はレンガでできています。おどろく事に、現在もほぼ昔の形のまま使用されています。



ハイヒールは機能性?

 女性がよく履いている「ハイヒール」。昔は現在のようなファッション性ではなく機能性を重視した履物だったそうです。産業発達で都市部への人口集中で街が不衛生になった事は先ほどお話ししましたが、そのおかげで、道路は足の踏み場が無いくらい、し尿(汚水)でいっぱいになりました。そこでつま先・かかとの上がった靴をはいて、防いでいたそうです。これが今の「ハイヒール」の起源だと言われています。


下水道の生活情報編


  下水道の生活情報編

 

節水は良い事?悪い事?

 みなさんが使っている水道には料金がかかります。当然、水の使いすぎには注意してください。下水道にとっても処理する下水が少なくなる事はとても良いことです。しかし、トイレのタンクにペットボトルなどで、流す水の量を少なくしているご家庭があるかと思いますが、トイレなどの衛生器具はどれ位の水で詰まらずにしっかり流せるか設計されています。水を少なくすると、詰まったり、うまく流れず2回流したりする事があります。節水は大事な事ですが、取り扱いには十分注意してください。

 

下水道のお掃除は・・・

 万が一、排水管が詰まった、流れが悪くなったときは家の周りにある桝(ます)や衛生器具の近くにある掃除口から確認・清掃します。桝・掃除口の上には重たいものや荷物を載せないようにしてください。また公共下水道に接続する最終桝は土などで塞がないようにしてください。みなさんも自分の家の桝・掃除口の位置を確認しておきましょう。どのように排水が流れるのか確認しておくのも良いでしょう。

 

水周りは清潔に

 トイレや流し、洗面台などの衛生器具には「トラップ」という防臭装置があります。これは下水管や外からの臭気(におい)・害虫を押さえてくれます。ただし排水口付近が汚れていると意味がありません、また髪の毛等がトラップにあるとたまっている水が流れてしまう事があります。定期的に排水口の掃除をしてください。また長期間家を留守にする方はトラップの水が蒸発し臭気が部屋に入ってしまうおそれがあります。付属のゴムキャップ等を利用してください。

 

油1杯で・・・

 お子様の大好きな、からあげ、ポテトフライは油を使って調理します。使い古した油はどのように捨てていますか?今は固めて可燃ごみとして捨てる事ができます。万が一、そのまま下水道に流したら・・・。

 油200ml(コップ1杯)を自然界(海川)に安全に返すために必要な水の量はなんと約60トン(家庭の浴槽200杯分)です!各家庭で気をつければ防げます。環境を守るための第一歩です。


下水道の用語集



  水道の用語集


 下水道関係でよく使われる言葉や用語を少し専門的に説明・解説をします。

 下水道についてもっと知りたい!という人、自由研究課題に使いたいという人はぜひ!

青い字は簡単説明・参考資料です

 

下水
 生活もしくは事業(耕作の事業を除く)から放流された、排水(廃水)又は雨水。
→熱海市は排水と雨水を分けています。


下水道
 下水を排除するために設けられる排水管、排水渠(きょ)その他の排水施設、これに接続して下水を処理するために設けられる処理施設(し尿浄化槽を除く。)又はこれらの施設を補完するために設けられるポンプ施設その他の施設の総体をいいます。
 排水渠(はいすいきょ)・・・下水道管のことです。

下水道管だけが「下水道」ではなく、処理施設等も含めます。


公共下水道
 主として、市街地の雨水をすみやかに排除し、又汚水を終末処理場で処理して河川に放流するもので、市町村が事業主体となって行う最も一般的な下水道です。普通、下水道といえば公共下水道のことを言います。

熱海市では、汚水は下水道課が管理 雨水(排水管・側溝)は建設課が管理します。

受益者負担金
 地方公共団体が下水道の事業を行う場合にその事業に要する経費に充てるために、その事業により受益する者に対して課す金銭上の給付義務を言います。

供用開始
 下水道が整備され、下水を下水処理場により処理することが可能となることです。

関係語・・・供用開始日

 

排水区域
 公共下水道により下水を排除することができる地域のことです。

 

 処理区域
 排水区域のうち排除された下水を終末処理場により処理することができる地域で、公示された区域のことです。

処理区域内人口
 供用開始公示済区域内の人口のことです。

水洗化人口

 処理区域内人口のうち、水洗化を完了している人口のことです。

 

分流式下水道
 汚水と雨水を別々の管に集めて排除する下水道のことです。
 汚水と雨水を同じ官渠に集めて排除する下水道を、合流式下水道といいます。

 

普及率
 
人口に占める公共下水道を利用できる人の割合です

 

水洗化率 
 
公共下水道が利用できる地域の人口に対して、実際に公共下水道を利用している人の割合

 

マンホール

 下水道管を清掃等、維持管理する為や、下水道管を合流させたり、曲げたりする位置に設置する施設。映画でよく下水道管で逃げるシーンなどに使われますが、決してマンホールを空けたり、入ってはいけません。大事故の原因になります。

工事をしている人や下水道に係る仕事の人は「人孔(じんこう)」と呼んだりします。

開削工法

 一般的な下水道工事の工法で、道路を直接掘りながら、管やマンホールを入れていきます。全国の約90%はこの工法で下水道工事を行っていま
す。

シールド工法
 路面の掘削を避け、交通等を妨げずに下水道管を入れる工法で、シールド機を地中でもぐらのように進み、推進後後部でパネル状の鋼製または鉄筋コンクリート製のセグメントを組み立ててトンネルを築造する工法です。

セグメント・・・管になる材料で貼り合わせることで管の形になります。
熱海市では、南熱海地区にこの工法を使ってつくった下水道管が入っています。

関係語:推進工法

 
ポンプ場
 下水は処理場或いは吐口まで自然流下でいくのが原則ですが、下水道管が深くなりすぎたり、放流先の水位が高く自然流下で流せない場合に、ポンプで水位を上げるために設ける施設を言います。

熱海市にはポンプ場が2箇所(伊豆山・南熱海)、マンホールポンプが1箇所(青葉町)

 

沈砂池

 下水道処理施設内にあり、下水の流速をゆるめて下水中の土砂などを沈殿させるための池の事。通常は、ポンプ施設の前に設けるものを言います。
ここで大きなゴミなどを取り除きます。


活性汚泥法
 下水に空気を吹き込むと好気性菌の作用により吸着能力が大きく沈澱性の良好な汚泥が生じます。この活性汚泥を用いて下水を処理する方法をいいます。

 

標準活性汚泥法
エアレーションタンク内で下水と活性汚泥(微生物)をエアレーションによって混合後、最終沈殿池内で活性汚泥を沈殿分離し、上澄水を処理水として流出させる方法である。分離された活性汚泥の一部は再びエアレーションタンクに送られます。きれいになるまで処理を繰り返して、海や川へ放流します。

熱海市はこの「標準活性汚泥法」で下水を処理しています。



今後まだまだ更新していきます。

何か知りたい事や分からない事があればご連絡してください。

 

下水道豆知識


  下水道の豆知識編

 

マンホールのふたは、なぜ丸いの?

 マンホールは人が入って作業したり、掃除をするために作っています。もしもふたが、マンホールに落ちて中にいる人にぶつかったら、ケガをしてしまいます。そのためどの角度からでも長さ(直径)が同じ、円形のふたを使って落ちないようにしています。

 

水は高い所から・・・

 下水道は基本的に「自然流下」です。自然な流れで処理施設まで流れて行きます。また、流れの速さ、流れる量を考えて設計しています。工事をする人達も流れを妨げないように一生懸命作ってくれます。どうしても低い所から高い所に流したいときは、ポンプを使って、自然に流れる高い所まで下水を持って行きます。

 

油は下水道の天敵!?

 下水道は人間の体で言うと血管です。人間もかたよった食べ物を食べたりすると、病気になります。下水道も同じで悪いものが入ると病気になります。下水道にとって悪いものとは、大量の油、ごみ、土砂、セメント等です。特に油とセメントは、下水道管の中で固まって、うまく流れなくなります。ひどくなると下水道管をふさいでしまい、下水があふれてしまいます。そうなると道路や川が汚れてしまいます。家庭では油を直接下水道に入れないでください。また、飲食店など油を多く使う場所では、必ずグリストラップ等の設備を設置・管理してください。建設現場のセメント等は適切に処分してください。

 

将来はこんな事も・・・

 下水道の処理施設(浄水管理センター)では、下水をきれいな水に変えて自然に帰しています。しかし施設で処理した後、たくさんの汚泥(土砂)が残ります。その汚泥は乾燥して汚泥の処理施設へ運ばれて行きます。やはり汚泥を運んだり処理するとたくさんの費用が掛かり、適切に処理してもエネルギーを使うので、考えなくてはいけません。現在、この汚泥を再利用してレンガを作ったり、建設材料にする技術が進んでいます。一部の自治体では歩道にそのレンガを敷いて再利用しています。まだまだ実用化には費用面や技術面で課題がありますが、将来は色々な面で環境に優しい下水道になれば良いと思います。

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部署名:公営企業部 下水道課